2009年3月20日金曜日

Social IME を使ってみた感想



最近話題になっているSocial IMEを、先日2日間ほど使ってみました。


Social IME ~みんなで育てる日本語入力~


Social IME Client for Mac OS X


このIMEは変換サーバーがネット上にあり、みんなが辞書登録していったものや変換候補の選択などが反映されていくため、どんどん賢くなっていくというものです。


使い勝手はMS-IME や ことえり などと大きな違いはなくて、違和感なく使えるものでした。また顔文字なども新しいものがいっぱい登録されていて非常に楽しい。ネット上に文章を書くのに非常に適しているという感想を持ちました。


ですが、現段階では通常使用のIMEとするには問題がいくつかあるように思います。


ひとつ目は、結構変換候補にノイズが多いように思います。ネット特有の変換候補が多くて、仕事や普通の文章を書くにあたっては変換候補がいまいちな場合がちょくちょくあります。またスパム的な単語登録がされる可能性があります。まあまだ発展途上だと思いますので、これは徐々に良くなっていくかもしれません。


ふたつ目は、このIMEがネット上の変換サーバーに入力文字を送って変換候補を得る、という構造に起因する問題です。これは要するにキーロガーになり得るんですよね。また現在は暗号化されていないとのことですので、ネット上を平文で変換対象文字が流れることになります。これは非常に危険です。


もちろん開発なさっている方々は、情報を不正に取得しようとしているのではないと思いますし、所謂キーロガーのように入力を全てロギングして変換サーバに送信しているわけではないようです。ですが、間違っても現段階のこのIMEを会社のPCにインストールして使ってはいけないと思いますし、ネットバンキングやネットショップでの商品購入の際には決して使ってはいけません。


配布サイトには上記危険があることを明記して、あくまでテスト目的で使用するように促す必要があるのではないでしょうか。。。


何か否定的な文章になってしまいましたが、上記点を克服できれば非常に面白いものであることは確かですので、なんとか解決出来れば良いのになぁ、と思います。





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